History
キムラタン100年の歩み
1925
キムラタンは外国⼈が多く暮らす
港町神⼾で⽣まれました。
旧居留地や北野町で暮らす外国人たちの生活に触れ、和装とは異なる洋風のベビー服づくりに挑戦したことが、キムラタンの歴史の始まりです。
初代社長・木村坦は完成した試作品を大阪の百貨店へ持ち込みましたが、当時、洋風ベビー服に馴染みのなかった仕入担当者には受け入れられず、商談は不成立に終わりました。
しかし、そのやり取りを見ていた支配人が興味を示し、「とりあえず売り場に置いてみなさい」と提案。その結果、試作品は店頭に並ぶことになりました。そして神戸に戻った社長のもとに、百貨店からの電報が届きます。
「ゼンブウレタ。シキュウコラレタシ。」
こうしてベビー・子供服メーカー「キムラタン」はスタートしました。
会社の歴史

創業者木村坦が神戸において、ベビー衣料の製造・販売を開始しました。
商品の歴史
外国人の服装にヒントを得て、当時和装が中心であったベビーウェアに西洋のスタイルを取り入れた、独自のベビードレスやおくるみを開発しました。新生児用ウェアの代表的なアイテムである「ベンリードレス」(兼用ドレス・2WAYドレス)も、当社が開発した製品です。

1940-1950
1948
会社の歴史
法人組織に改組し、株式会社木村坦商店を
設立。

商品の歴史
当時は自社工場を構え、品質を重視した製造を行っていました。そのこだわりは、現在の協力工場での生産体制においても受け継がれています。また、国内ではじめてベビー・子ども服にニット素材を使用し大ヒット商品となりました。

1960年代
1964
会社の歴史
木村坦株式会社を設立し、株式会社木村坦商店の業務を継承。
商品の歴史
ニット素材の開発を進め、秋冬のアクリル・ジャージー、春夏の綿ニット、綿のストレッチパイルなど、ベビー・子ども服の二大素材となりました。
1970年代
1973
会社の歴史
商号を現在の株式会社キムラタンに変更。
1974
会社の歴史
大阪証券取引所に業界初となる株式上場を果たしました。

商品の歴史
子ども服カテゴリーに本格的に進出し、同時に専門店ルートにも販路を拡げました。 ベビーではヨーロッパNo.1のブランドと提携し、斬新なカラー、フランス発の洗練されたデザインを日本に紹介しました。
1980
神戸ファッション都市宣言を経て
神戸ファッションタウンがオープン。
1984
会社の歴史
大阪証券取引所市場1部に指定替え
商品の歴史
多ブランド化を推し進め、エレガントで洗練された「Fee」、元気な色使いのカジュアルブランド「BABBLE BOON」、フレンチカジュアルをベースとした「chou chou」などのオリジナルブランドから、フランスやイタリアのライセンスブランドまで多彩なブランドを展開し業容を拡大していきました。


1990-2000
会社の歴史
長引くデフレや少子化の進行といった厳しい事業環境により業績が悪化。一時はIT関連事業への多角化を図りましたが、業績回復には結びつかず、低迷が続きました。
商品の歴史
経営は厳しい状況にありましたが、「coeur a coeur(クーラクール)」や「Biquette Club(ビケットクラブ)」など今日も多くのお客様に愛され続けているブランドを生み出した時期でもありました。

2010-2024
2018
会社の歴史
新規事業として子供たちの「安心・安全」を見守るウェアラブル事業をスタートさせ、今日まで育成してきました。
2022
会社の歴史
抜本的な経営再建を目指し、子どもアパレル事業の縮小と不動産事業の拡大を柱とする「事業ポートフォリオの転換」を決定しました。アパレル事業では200店舗以上を閉鎖するなどの構造改革を実施する一方、M&Aにより株式会社キムラタンエステートの株式を取得し、不動産事業へ本格的に参入しました。
2023
会社の歴史
構造改革の成果により、長らく低迷した状況から脱却し9期ぶりとなる黒字転換を果たしました。

キムラタンは100周年を迎えます。
多くの皆様に支えられ、今日まで歩んでくることができました。
これまで皆様からいただいたご支援に深く感謝申し上げます。
今後は新たな成長ステージを目指し、より多くの皆様に愛される存在となるとともに、社会に貢献する企業としてさらなる発展に取り組んでまいります。